はい。アニーです。
今回は倒産しそうな会社について解説していきます。
大企業では倒産しそうな危ない会社については『会社四季報』を見れば基本的にすぐに分かります。
しかし、日本の99%は中小企業であるため、そのほとんどは会社四季報には載っておらず、調べようがありません。
日本の企業は10年で1割も生き残れないと言われています。
そんな激戦の世の中で倒産する会社には前兆があります。
今回は社内の雰囲気や行っている事業でその会社の倒産危険な要素を見分けて行きます。
事前に知っておくことで早めの対策が可能ですのでぜひ参考にしてみてください。
それでは、いきましょう。
この記事は医療系国家資格を取得したがブラック企業を3年で4社経験。
働き方について10年間勉強し、コンサルティング会社に転職後、これまでに100社以上の医院や企業の経営に携わった医療専門コンサルタントである私が解説するものとなっています。
【この記事で分かること】
- 倒産しそうな会社の特徴
- 知っておけばよかったポイント
- 予防策と対策方法
【結論】『社長や幹部』、『事業状況』によって見分けることができる
主に、以下の2種類を観察すれば分かります。
もちろん売上高や決算書をみれば、数字でわかりやすいですが、中小企業の平社員ではなかなか見ることができません。
この2つが最も分かりやすい方法です。
特徴1:幹部などの上層部がコソコソと会議をしている
なかなか見分けるのが難しいですが、何故か『コソコソ』している所がポイントです。
社内共有のスケジュール表などがあればそこに記載していないのに、幹部たちが集まってコソコソ会議をしているなどは注意した方がいいでしょう。
特徴2:経理、総務の上司がぽつぽつと辞職している
経理や総務の人はその職場の財務状況について最も早く気付くことできるので、
そのような人が辞めてしまう場合は『会社の傾きが気になる』、『社長や幹部にだいぶヤバい人がいる』、『他にやりたい職業がある』場合のみです。
経理部、総務部は注意深く観察しておくと良いでしょう。
特徴3:ここ数ヶ月の従業員の入れ替わりが激しい
ブラック企業の特徴でもありますが、日本の企業においてやはり人の入れ替わりが多い会社は注意が必要です。
転職が一般的になってきたといっても、やはり年功序列の考え方が今だに経営者に多いので、長く勤めていた方がメリットがあると労働者は考えます。
そうなると、従業員が長くいる会社=ホワイト企業となるのです。
まだまだ歴の長い人が優遇される社会です。
【ポイント】アメリカの働き方について
アメリカの働き方は日本とは全く違うものです。
いわゆる、ジョブ型雇用で『人のスキル』に対して給料が変わる為、
転職を繰り返してスキルを身につける事が労働者にとってメリットになるのです。
そうなると、1つの職場でスキルが身についたら(平均4年ほど)次の職場に移ってしまうのです。
特徴5:メイン事業の内容が変わっている
例えば、車を作っている会社にも関わらず、段々とえんぴつを作り出したなど、
事業内容が変わってきている場合はかなり危険でしょう。
極端な場合になると会社の機材などを売却して、関係の機械を導入したりするでしょう。
特徴5:社長の目が危ない
最終的な判断となりますが、倒産しそうな会社の社長の目は
『血走ってる』か『消えてしまいそう』な目をしています。
会社の結界を直に受ける社長は、倒産しそうな状態になると『命を削って必死になる』もしくは『諦めて絶望する』の極限状態になります。
従業員に悟られないように隠していますが最終判断は目を見ればわかります。
特徴6:取引先の銀行が変わった
取引先の銀行(HPなどでも確認できます)が大手バンクだった場合、ある日突然あまり名前の知らないネットバンクに変わったりします。
大手バンク(三井住友やUFJやみずほなど)との契約は○○億円以上など、大企業レベルがお得意様です。
よって急に取引先銀行が変わるのは、売り上げが下がってしまい、大手バンクから相手にしてもらえなくなったからと予想できるのです。
特徴7:税理士・会計士の出入りが増えた
『確定申告書や決算書』は税理士・会計士が管理していることがほとんどです。
その税理士・会計士が社内に出入りが多くなることは、なにか会社の数字部分に問題があることが多いですね。
最近ではZoomもあるので分かりやすいように出入することはないかもしれません。
特徴8:業務量が前年に比べて急激に減った
業務量の減少=売り上げの低下と思って問題ないでしょう。
やはり大企業などは売り上げが多い分、忙しいのです。
とくに中小企業で目に見える形で業務量の、低下は明らかに売り上げが下がっていることでしょう。
特徴9:事務担当が営業担当に変わった/厳しいノルマが課せられた
上記のように業務量が下がると、会社側はどうするのか。
『従業員全員に仕事を持ってこさせよう』と躍起になるのです。
よって、事務の人も営業にいかされたり、営業ノルマを設定し、激務にして売り上げを確保しようとします。
ここがブラック企業になる要因ですね。会社もギリギリ状態で焦っているのです。
【ポイント】売り上げが下がった原因
そもそも会社の売り上げが下がった原因は経営者の責任です。
コンサルタントの私が見てきて以下のようなことをしている経営者が多いです。
- 従業員にムダな仕事をさせていた
- 上司の感情で部下を好き嫌いで評価し、士気を下げていた
- 現場のことに無関心で従業員の意見に耳を傾けていなかった
- 売り上げが安定している時に事前の対策を講じていなかった
要するに、経営者や上司の傲慢さが原因です。経営で大切なのは人を動かす『感情』をどうするかです。
従業員は仕事を持ってきてくれる人たちですが、そこをおろそかにしてはなりません。
特徴10:ボーナスや手当てが無くなった
さて、ボーナスや手当てが無くなるのは最終段階の可能性があります。
『給料が払えなくなってきた』のです。
最悪の場合、筆記用具なども自費購入になることがあるなど、極限まで会社のお金を払わない方向をとってきます。
ちなみに基本給料というのは払わないと違法となってしまうので、その部分については安心してください。たとえ払われなくなっても法的に請求することができます。
【解決策】倒産を前提に持ち直しを図る行動をする。今すぐ。
対策方法1:自分の能力向上
この際、資格の取得などを考えてみてもいいかもしれませんね!
対策方法2:積極的なコミュニケーション
対策方法3:転職の準備を進める(転職活動)
【まとめ】攻略法
まとめると、
- 経理、総務は重要なカギ
- 社長の様子を伺おう!
- スキルアップは欠かさずに
- 持ち直すには仲間との協力は不可欠
- 転職準備はやはり進めておくべき
以上です。
実際、倒産しそうな会社を目の当たりした時、社内の雰囲気は異様なはずなので分かり易いはずです。
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